ぐっちーの牧師室から

牧師ぐっちーの日々の気付きやメッセージを皆さんにお届けします。

子育て 生き方

過ち・失敗のスパイラルに陥った時

投稿日:

「“しまった。失敗した。どうしよう”と思った時には必ず親に話しなさい」と自分の子どもたちに繰り返し話しています。

今年東京に旅立った娘には、別れ際にもう一度「“大変な失敗をしちゃった”と思う時があったら必ず連絡をするんだよ。パパとママはいつもあなたの味方だから」と伝えました。

失敗を相談できる親子関係を

子どもの目に映る世界は大人が思うよりずっと狭いので、失敗した時に「大変なことをした。もうダメだ」と簡単に考えてしまいがちです。大人から見れば対処の方法がある失敗でも、子どもの限られた経験や未成熟さゆえに容易に絶望してしまうのです。

そこで焦って失敗を隠したり放置したり自分で取り返そうとして、大人なら対処の方法があったはずの良くある問題が本当の大問題に発展し、子どもさんの人生に大きな傷を残してしまうようなことも起こります。

ですから子どもたちには、自分でそう思えなくても失敗した時に大人に話せば必ず対処の方法が見つかること。「大変だ」と思った時ほど恐れずに親や信頼できる大人に話すようにと教えます。そしてまた、そういう”いざ”という時に子どもが親に話すことのできる関係性を築くことも親の大切な務めと言えるでしょう。

本当に不味いのは「もう駄目だ。誰にも話せない」と思って失敗に失敗を重ねてしまう「失敗の連鎖」「過ちのスパイラル」にあるのです。

失敗のスパイラル

このような「失敗の連鎖」「過ちのスパイラル」は子どもに限ったことではありません。

色々のご相談をうかがいながら人間の脆さを痛感します。失敗や過ち、人生の転落というのは決して特別な人のことではなく、私たちの身近に潜んでいていつ自分が陥ってもおかしくないものです。

何かの拍子にその人のウィークポイントと悪い意味でかみ合ってしまう悪い力に働きかけられて道を踏み外すようなことが起こります。冷静に考えたら「バカな」と分かることであっても、人間関係のトラブルや病気、仕事や経済的な不安など何がしか自分が弱っているタイミングで自分のウィークポイントを刺激されると人間は本当に弱いものです。そして、そのような人間の弱さのスキを狙っているオオカミが社会の中にたくさん存在しています。

それでも、失敗をした最初の段階で自分の愚かさを認めて謝罪したりしかるべき人に相談したり、失敗の中身によっては相応の償いが必要になることもあるでしょうが、それでもその段階で清算できれば良いのです。

しかし往々に痛い失敗を隠したり誤魔化すために失敗に失敗を重ね、過ちのスパイラルに陥って当初「大失敗」と思ったとこととはもはや比べようのないレベルの本物の「大失敗」を犯してしまうのです。

これが「人生の転落」と言うような経験をなさった方の典型的なパターン。繰り返しますが、それは私たち一人一人のごく近くにある落とし穴です。

方向転換するチャンス

その上でお伝えしたいことは、過ちのスパイラルによって陥った「大失敗」。それが”今度こそ取り返しがつかない”と思えるような事柄であったとしても、それでもやはりそう思った時が過ちのスパイラルを止め、その後の人生を方向転換させていくための大切なチャンスであるということです。

神様はいつも「今」という時の中に悔い改め立ち直るチャンスを与えてくださるお方です。ですから、あなたの「今」がどんな時であっても私は応援したいと願っています。

神様が生かしてくださっているのですから「私の人生もう終了」などということはありません。大切なことは自分で自分に見切りをつけないこと。そして、自分でなんとかしようとしないこと。神様に生かされている”私”であることを認めて、神の御前に悔い改め神の喜びとなる選択を今するのです。

そこにいつも希望はあります。私たちの教会はそんなあなたをいつでも歓迎しまた応援します。

あなたのたった一度の人生が素晴らしいものでありますように。

-子育て, 生き方


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

話しても無駄、と直ぐに言わない

川奈教会に昨年までILO(国際労働機関)の日本代表を務めていた方がおられます。今朝の聖書の学び会の中で、その方が発言くださった内容が非常に興味深いものでした。 ILOは国連が定める労働基準・労働者の権 …

子どもの感情を受け止める家庭の機能について

「気分循環症」「気分循環性障害」と呼ばれる感情の極度の不安定さに苦しむ方が増えています。要因の一つとして家庭の機能不全が指摘されます。 子どもにとって家庭は自らの感情を受け止め調節してくれる大切な機能 …

子どもに教えるべき本物の「特別」とは

親は子どもに「あなたは特別な存在」であると伝えたいと願うでしょう。大切なことです。しかししばしば「特別」の意味を履き違えしまうのです。 子どもの頃、空手を習っていました。ある日、通っていた空手教室の属 …

小さなことに大きな可能性が

G-CLEF 【G-CLEF】というアコスティック楽器を使ったバンドが活躍していたのをご記憶の方いらっしゃるでしょうか。 あのG-クレフの中心メンバーだったヴァイオリニストの後藤勇一郎さんが、中学生の …

王子様・お姫様のような子育ては止めましょう

子ども中心になりやすい時代 少子化の時代、一人の子どもに集中する大人の数がとても多くなっています。両親、それぞれのおじいちゃん・おばあちゃん、おじちゃん・おばちゃん、沢山の大人たちの中に子どもが一人・ …